本日は「家族の幸せ」の経済学(山口慎太郎著)を読んだので、感想を書きます。
結論から言うと、家庭を持っている人、これからそうしたい人はこの本を読んでみて損はないと思います。
この本は、昔から言われているいわゆる、通説や信仰、というか、”赤ちゃんは母乳で育てた方が良い”とか、”保育園に預けるのはかわいそう”だとか。
そういう、私たちの親世代がいっていることを、経済学的にエビデンスをもって反論というか、解説していくといった内容でした。
この本は6章から成っています
色々な章から成っていますが、ざっと以下の感じです。
- 第1章結婚の経済学
- 第2章赤ちゃんの経済学
- 第3章育休の経済学
- 第4章イクメンの経済学
- 第5章保育園の経済学
- 第6章離婚の経済学
から成っています。章の感想をすべて述べていると長くなってしまうので、当事者としていえる章をピックアップして感想を書いていきますね。
第1章、結婚の経済学、自分もかつてマッチングサイトで経済学的アプローチをしていたことがあります
1章の結婚の経済学ですが、マッチングサイトを経済学的に俯瞰していたり面白い内容でした。データとして、モテる要素なども書かれていて、なるほどなーという感想です。
個人的な話なのですが、私が結婚したのは14年前なのですが、16年前に、いわゆるマッチングアプリの原型だった、お見合いサイトを利用しました。
当時私は26歳でした。計算みたいで申し訳ないのですが、当時の私の年齢と条件が強みになると思って登録したんです。
私は異性に対して臆病だったんですが、このままいくと誰とも知り合えないと思って、思い切ってそのときこの条件なら「買い手がつきます」(言い方悪いですが)と分析して登録しました。
そしたらたくさんメールが来てびっくりしましたよ。そこで夫と出会いました。なぜか運命的にも全国に会員がいるのにたまたま家が徒歩15分ほどの距離に住んでいたのがきっかけで仲良くなりました。
それで、そのまま結婚に至りました。ラッキーだったと思います。私に無駄な学歴があるのですが、プロフィールであえてかくして登録しましたよ。
そしたらうまく行きました。この本にも書かれていますが、女性のキャリアや高学歴は男性からさけられる要素があるようです。
16年も前の話でした。
第2章赤ちゃんの経済学、出生体重で子供の人生の予後が変わることに涙
第2章です。赤ちゃんの経済学。
家は子供が1人いるのですが、低出生体重児です。この章の内容、出生体重は子供の人生にどのように影響を与えるのかという箇所がとても興味深かったです。
それと同時に、やっぱり低出生体重で生まれると、学力的にも将来の年収にも不利な偏差がデータとして書かれていて、私は心が痛かったです。
うちの娘(現在4歳)は1000gで生まれて、それも妊娠中の私の病気のせいだからです。娘に申し訳ない気持ちになりました。涙です。
落ち込んでばかりはいられませんね、娘の人生は始まったばかりですが、サポートできるところは一生懸命頑張ろうと思っています。
また、帝王切開のことや母乳育児信仰についてもかかれていて、どちらも興味深かったです。
第3章から6章までは駆け足な感想で
第3章育休の経済学ですが、思うところたくさんありますが、まだまだ日本は男性の育休については進んでいないようですね。
家は専業主婦なので、3章の感想は割愛します。
第4章イクメンの経済学ですが、これも割愛しますが、育休で家族のライフスタイルが変わると書かれています。
第5章ですが、保育園の経済学です。うちは幼稚園なのですが、よく言われますよね、保育園に小さいうちから預けてかわいそうっていう人たち。
でもそんな思い込みをこの本では経済学的アプローチに基づいて論破してくれています。保育園は発達にもよく母親の幸福度も上げてくれるそうです。
第6章離婚の経済学ですが、離婚は本当に不幸なことか?問われています。こちらも経済学的根拠から離婚は不幸だとは限らないということが書かれています。
まとめ
全体的に家庭を持つ人にとっては、読んでみて損はない内容です。むしろ新書で読めるなら、読んでおいた方が良いかもしれない知識がたくさん書かれています。
経済学的といっても数式等の理解というか計算させる内容は書かれていませんので、経済学分からなくても全然読めます。
私の中で結構お勧めな本です。良かったらチェックしてみてくださいね。