2021年現在、フリーランスとして働いている人は約1200万人もいますが、そのフリーランスの中でも特に自由に生きている人達が「ノマドワーカー」です。
この2つの言葉は似ているようで微妙に違いがあります。
フリーランスとは、個人で仕事を受注する主従関係を持たずに働く人の事を指しますが、ノマドワーカーは一ヶ所に定住せずにまるで遊牧民のように様々な場所で働く人の事を指します。
あらゆる物事が多様化している現代において、働き方も同じように多様化してきているのです。
この記事では、そんな「ノマドワーカーの魅力(メリット)デメリット」について解説していきたいと思います。
ノマドワーカーの魅力
会社という組織の中で時間や人間関係に縛られながら働いていると、時間が拘束されるだけではなく、自分がやりたくない仕事も遂行しなければならなかったり、人間関係によって大きなストレスを感じてしまうこともあります。
昭和、平成の初期頃までは、そんな働き方が唯一の正義であり、会社に属さない生き方はあまり良い印象ではありませんでした。
しかし、平成中期頃からは、年功序列が本格的に崩れていき、実力社会に変わっていきました。
実力のある若者が次々と起業し、地位と名声を得ていき、多くの若者が会社員という生き方に疑問を持つようになりました。
「会社で働く以外の生き方があってもいいのでは?」
その疑問の究極の答えが、「ノマドワーカー」なのです。
ノマドワーカーは、基本的にインターネットが繋がる場所であればどこでも仕事ができます。
プログラミングやイラスト、ライティング、動画編集などなど、パソコン一台で生活費を稼いでいきます。
家の中はもちろん、カフェでもホテルでも車の中でも問題ありませんし、もちろん出勤というものもありません。
世界中にクライアントがいるので、自分と合わないクライアントとは取引をしなくてもよく、人間関係などでストレスが溜まることもありません。
一度でもノマドワーカーとして働いてしまったら、二度と会社員には戻れないと思ってしまうほど、「自由な生活」なのです。
ノマドワーカーのデメリットは?
魅力(メリット)の多いように思えるノマドワーカーですが、いくつかのデメリットがあることも確かです。
・ネット環境のない場所では働けない
現在ではWi-Fiが繋がっている場所も増えてきましたが、それでもまだまだネットが繋がりにくい場所も多かったりします。
ネット環境のない場所では、クライアントとのやりとりもできない為、デメリットと言えるかもしれません。
・心や体を壊すと収入減に直結する
病気や怪我、鬱といった状態になってしまった場合、会社員であれば休業手当をもらいながら治療することができますが、ノマドワーカーではこれができません。
例えば1週間入院して仕事をしなかったとしたならば、その間の収入は「0」になってしまうのです。
そういった意味でも、日頃からしっかりと健康管理を行うことが非常に重要と言えるでしょう。
・セキュリティー面での不安
パソコン一台で様々な場所で作業するという特性上、パソコンが盗まれてしまったり、覗かれてしまうといったセキュリティー面が脆弱になってしまうのはデメリットと言えます。
一台しかパソコンがない場合は、ウイルスに感染したり盗まれてしまったら完全に仕事がストップしてしまいます。
ここで挙げた以外にも、税金や経費の手続きをすべて自分でやらなければならないといったデメリットもあったりします。
「誰にも縛られず、好きな場所で働く」という最高の生き方には、少なからずデメリットもあるということを理解しておきましょう。
まとめ
今回は、ノマドワーカーの魅力(メリット)デメリットについて解説してきました。
フリーランスで働く人は非常に多く、その流れは今後も続いていくことでしょう。
もしも「ノマドワーカーっていいな」と憧れを持ったとしたならば、しっかりとしたスキルを身に付け、経験を積みある程度の貯金をしながら、いつの日かノマドワーカーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?